メンズエステ（メンエス）に興味がある男性の中には、「メンズエステの土建（どけん）ってどのような意味？」「メンズエステは、安心して利用できるお店なのだろうか？」といったような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

メンズエステ業界で使われる土建という言葉は、性的サービスを目的としない、真面目で健全なリラクゼーションマッサージを提供するお店を指す隠語として使われています。

当記事では、メンズエステの土建の意味や、土建と言われるメンズエステ店の特徴まで詳しく解説します。

「土建」とは、「ド健全」を略したネットスラング・隠語であり、過剰なサービスや違法な性的サービスを一切提供しない、健全なメンズエステ店を指します。

土建系のメンズエステは、リラクゼーションや疲労回復を主な目的とし、オイルマッサージなどの施術を通して心身の癒やしを提供しています。性的なサービスを期待して訪れる場所ではなく、あくまで健全なマッサージ店であるという認識が重要です。

メンズエステ店の中には、リラクゼーションマッサージを謳いながらも、実際には性的なサービス（手コキや性交など）を無許可で提供している違法な店舗が存在します。これらの行為は、主に「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律（以下、風営法）」と「売春防止法」に違反する可能性があります。

通常のリラクゼーションマッサージのみを提供するメンズエステは、風営法の規制対象外です。しかし、性的なサービスを提供する場合は「店舗型性風俗特殊営業」に該当し、公安委員会の許可が必要です。無許可で性的なサービスを提供したり、風俗営業が禁止されている地域で営業したりすることは、法律違反となります。

出典：e-Gov 法令検索「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 第二条6項／第三条

売春防止法は、対価を得て不特定の相手と性交を行う「売春」という行為自体を禁じています。売春防止法では、売春をする行為そのものに対する直接的な罰則は定められていませんが、売春を助長する行為や場所の提供などは処罰の対象となります。メンズエステ店で本番（性交）が行われている場合、売春防止法に違反する行為であり、店舗運営者だけでなく、場合によってはセラピストも法的な責任を問われる可能性があります。

出典：e-Gov 法令検索「売春防止法 第二条／第三条」

違法なメンズエステ店が摘発された場合、逮捕されるのは主に経営者です。しかし、店ぐるみで違法行為が行われていたと判断された場合には、セラピストも逮捕される可能性があります。たとえ逮捕されなかったとしても、警察による事情聴取は避けられず、前歴として記録が残ることもあります。

利用客が逮捕されるリスクは、一般的には低いです。ただし、捜査に協力するために事情聴取を求められる可能性や、セラピストに対して性的なサービスを強要した場合には、強制わいせつ罪などに問われる可能性も否定できません。このように、違法なメンズエステ店の利用は、利用者自身にとってもさまざまなリスクを伴う行為と言えるでしょう。

土建と呼ばれるメンエス店は、違法なサービスを提供するお店とは一線を画し、健全なリラクゼーションを提供しています。ここでは、健全店の特徴を「マッサージ」「オプション」「セラピストの服装」の3つの観点をもとに確認します。

土建のメンズエステ店で提供されるマッサージは、主にアロママッサージやリンパマッサージといった、リラクゼーションが中心です。オイルやパウダーを使用し、全身の筋肉を丁寧に揉みほぐしたり、リンパの流れにアプローチしたりすることで、疲労回復やむくみ解消、リラックス効果が期待できます。店舗によっては、タイ古式マッサージのような、より専門的なマッサージを提供している場合もあります。

中には、鼠径部周辺のリンパに沿ったマッサージを行う場合もありますが、これはあくまでリンパドレナージュを目的としたものであり、性的な接触は一切ありません。また、施術の都合上、セラピストがお客さんの体に密着することがあります。これも、心身のリフレッシュを目的とした健全なリラクゼーションの範囲内です。

お客さんからセラピストへのボディタッチや、陰部などに触れさせようとする行為は厳禁とされています。

土建のメンズエステ店で提供されるオプションは、マッサージの効果を高めたり、よりリラックスできる環境を提供したりするためのものが一般的です。

例えば、使用するアロマオイルの種類を選べたり、オイルの量を増やしたり、マッサージの時間を延長したりといったオプションがあります。中には、パウダーマッサージへの変更や、ホットストーンを使用した施術、ヘッドスパなどのリラクゼーションメニューが用意されている場合もあります。衣装チェンジのオプションを提供している店舗もありますが、あくまで視覚的な楽しみを提供するものであり、性的なサービスとは一切関係ありません。

違法なメンズエステ店で見られるような「裏オプション」と呼ばれる性的なサービスは、土建の店では提供されません。

土建のメンズエステ店で働くセラピストの服装は、施術に適した動きやすく、かつ清潔感のあるものが一般的です。具体的には、Tシャツにショートパンツといったカジュアルなスタイルや、ワンピースタイプの施術着、店舗によっては統一された制服が着用されています。

露出度の高いランジェリーやマイクロビキニのような服装は、土建のお店ではあまり見られません。男性客の性的満足度を意識した服装であることはありますが、あくまで健全な範囲内であり、性的なサービスを暗示するような過度な露出のある服装は避けられています。

土建と呼ばれるような健全なメンエス店と、性的サービスを提供する違法なメンエス店を見分けることは、安心してサービスを受けるために重要です。以下では、お店選びの際にチェックしたいポイントを解説します。

メンズエステ店のホームページは、そのお店の特徴を知るための重要な情報源です。

土建の店は、「当店は風俗店ではありません」「性的サービスは一切ありません」といった明確な記載があるケースが多いです。一方で、「裏オプション」「特別なサービス」といった性的なサービスを連想させるような曖昧な言葉や、セラピストの過度な性的魅力を強調する表現が目立つ場合は、違法店の可能性があります。

土建のメンズエステ店の料金は、一般的なマッサージやリラクゼーションサービスの相場と大きくかけ離れていないことが多いです。もし、相場よりも明らかに高い料金設定になっている場合は、性的なサービスに対する対価が含まれている可能性があります。

地域やサービス内容によって料金は異なりますが、相場を大きく上回る高額な料金の店舗には注意しましょう。また、セラピストの収入が異常に高いことを謳っている求人なども、違法なサービスと関連している場合があるため注意が必要です。

ホームページやSNSに掲載されているセラピストの写真も、店舗の健全性を判断する上で重要なポイントです。

土建のお店では、セラピストはTシャツやショートパンツ、ワンピースなど、マッサージに適した控えめな服装で紹介されていることが多いです。一方、ランジェリーや水着、極端に露出度の高い服装を着ていたり、性的なポーズを取っていたりする写真が多い場合は、違法なサービスを提供している可能性があります。

セラピストの3サイズ（バスト・ウエスト・ヒップ）を公開している場合も、風俗店に近い営業形態である可能性が高いと言えます。

メンズエステは、日々の疲れを癒やし、心身をリフレッシュするための健全なサービスです。しかし、違法な営業を行う店舗が存在するのも事実なので、安心・安全にサービスを楽しむためには、お店選びが重要になります。

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